月の満ち欠けが教えてくれる運気の流れ

夜空に浮かぶ月は、心や運気のリズムと深くつながっています。新月には「始まり」、満月には「実り」、そして欠けゆく月には「手放し」のエネルギーが宿ります。ここでは、月の満ち欠けがもたらす占星術的な意味と、それぞれの月相に合った過ごし方をわかりやすく解説します。
新月(しんげつ)
月がまったく姿を見せない新月は、「はじまり」の象徴です。占星術では、種まきや新しい計画を立てるのによいタイミングとされています。自分のなかの静けさに耳を傾けて、「これからどうなりたいか」「何を始めたいか」を明確にすることで、次のサイクルの流れが動き出します。この日は外の世界よりも内側に意識を向けて、心の整理や願いごとを考えるのがおすすめです。静かな夜に自分の未来へ小さな灯をともすような日にするとよいでしょう。
上弦の月(じょうげんのつき)
半分だけ光る上弦の月は、成長と行動のエネルギーを象徴します。新月でまいた種が少しずつ芽を出し、「動き始める力」が高まるタイミングです。占星術的には、計画を実行に移したり、行動を通して調整を加えたりするのにぴったりの時期。多少の迷いや不安があっても、ここで一歩を踏み出すことで運気が流れ始めるような時期です。迷ったら“やってみる”が正解。月の光が背中を押してくれるでしょう。
満月(まんげつ)
満月は、感情やエネルギーがピークに達する時。占星術では「実り」や「達成」の象徴であり、これまでの努力や願いが形になりやすいタイミングです。一方で、感情も高ぶりやすく、不要なものを手放すのにも最適。人間関係や思考の整理をして、心を軽くするようにしましょう。感謝の気持ちを伝えたり、成果を振り返ったりすることで、次の新しい流れをスムーズに迎えられるようになるはずです。満ちた月の光があなたの内側を優しく照らしてくれるでしょう。
下弦の月(かげんのつき)
満月を過ぎ、再び闇へと向かう下弦の月は「調整と手放し」の時期。占星術では、次のサイクルに備えて不要なものを整理するタイミングとされています。やりすぎたことを見直したり、人間関係や習慣を整えたりするのに最適。頑張りすぎていた人は、一度立ち止まって深呼吸を。心と体をゆるめて、スペースを空けることで、新しいエネルギーがまた流れ込んできます。浄化とリセットの月ともいえるでしょう。