六曜カレンダーの意味をやさしく解説

カレンダーに書かれている「大安」や「仏滅」など。これらは「六曜(ろくよう)」と呼ばれ、もともと中国の暦注(れきちゅう)に由来し、日本では江戸時代に広まりました。冠婚葬祭の日取りなどで注目されることが多い六曜ですが、実は開運のヒントも隠れています。ここでは、それぞれの六曜の意味と日常生活での上手な使い方を紹介します。
先勝(せんしょう)
「先んずれば勝つ」という意味をもつ日で、午前中が吉、午後が凶とされています。昔から「早めの行動が幸運を呼ぶ日」とされ、急ぎの用事やスタートを切るには良いタイミングです。たとえば、契約・申請・相談ごとなどは午前中に行うとスムーズに進みやすいといわれます。一方で午後はトラブルが起こりやすいとされるため、重要な判断や会議などは避けた方がいいかもしれません。時間を意識しながら動くことで物事が良い方向に転びやすい一日といえるでしょう。
友引(ともびき)
「友を引く」と書くように、良いことも悪いことも“人に影響しやすい日”とされています。お祝いごとや結婚式など、幸せを分かち合う場には吉ですが、葬儀など悲しみを伴う行事には不向きとされていて、もともとは「共に引く」という意味で勝負ごとを避ける日でもあります。ただし、現代では「人との縁がつながりやすい日」として、友人との交流やチームワークを大切にする活動にも向いています。良い縁を広げたいときにおすすめの日です。
先負(せんぶ)
先勝とは反対に「先んずれば負ける」とされる日で、午前中が凶、午後が吉とされていますので、午前は新しいことを始めるよりも準備や確認に向いており、午後から少しずつ動き出すと良い結果につながりやすいでしょう。昔の人は、争いや決断ごとなどは午後に回すよう心がけていたそうですが、現代でも、重要な会議・契約・交渉などは午後に設定するとスムーズに進みやすい日とされています。とにかく、焦らず落ち着いて行動することが幸運のカギになるでしょう。
仏滅(ぶつめつ)
六曜の中で最も凶とされる日で、「物事が滅する」という意味を持ちます。そのため結婚式や開店祝いなどの慶事を避ける風習が残っています。一方で、「悪縁を断ち切る」「リセットして再出発する」といった前向きな解釈も増えています。引っ越しの準備や整理整頓、断捨離など、終わりと始まりを切り替える行動に向いている日です。静かに自分を整え、次に進むための時間を過ごすようにするとよいでしょう。
大安(たいあん)
「大いに安し」と書くように、六曜の中で最も吉とされる日です。すべてにおいて安定し、何を始めても良い日といわれています。結婚式・開業・契約・引っ越しなど、新しいスタートに選ばれることが多く、カレンダーでも人気のある吉日です。特に午前午後を問わず一日を通して縁起が良いとされるため、安心して予定を立てられます。気持ちを前向きにして新しい一歩を踏み出すのにぴったりの日といえるでしょう。
赤口(しゃっこう)
「火や刃物に注意」と伝えられる日で、午前と夕方が凶、正午前後(およそ11時から13時ごろ)のみが吉とされています。昔は火事や争いを避ける意味を込めて警戒されていましたが、現代では「注意深く過ごす日」として意識されることが多いです。物事を行うなら正午前後の時間帯に合わせるのがおすすめ。慎重な行動と冷静な判断が運を安定させます。大きな決断を控える代わりに、準備や見直しに使うと良い日といえるでしょう。