タロット解説:愚者(The Fool)
No.00 愚者 (The Fool)
タロットカード 【愚者】の解説
タロットカードの大アルカナ「愚者(The Fool)」は、崖の端に立つ若者が描かれているカードです。伝統的な絵柄では、若者は肩に小さな荷物を背負い、片手にはバラの花を持ち、足元には犬が描かれています。普通なら足元の危うさに目を向けるはずなのに、若者は空を見上げ、未来を信じるように楽しげな表情を浮かべています。数字は「0」で表され、始まりでありながら終わりでもある不思議な位置づけを持っています。ですのでこのカードは「何にも縛られない自由」や「未知の可能性」を象徴しているのです。カードに描かれた若者は、過去の経験にとらわれることなく、自分の直感を信じて新しい旅に出ようとしています。つまり愚者は「勇気を持って未知に飛び込む」ことをテーマとしたカードともいえます。一般的な解釈としては「自由」「冒険」「新しい始まり」を意味します。仕事では未経験の分野への挑戦、恋愛では新しい出会いや関係の芽生えを暗示していて、明るい未来にワクワクするようなタイミングに現れることが多いため、可能性に満ちたカードといえるでしょう。ただし一方で「無計画さ」や「無責任さ」といった影の側面もあります。勢いに任せて行動すると、せっかくのチャンスを逃したりトラブルを招くこともあるのです。愚者は「未知への一歩」が持つ光と影、その両方を私たちに気づかせてくれるカードだといえるでしょう。
こだたまは【愚者】のカードを どう読んでいる?
愚者は「まだ何も決まっていないからこそ、自由に選べる」っていうメッセージを持っているよ。恋愛や対人面では「もっと肩の力を抜いて気楽に」みたいなことを伝えてくれている感じかな。あまり考えすぎずに自然体で相手と関わることで、思わぬチャンスが訪れることがあったりとか。仕事や日常生活では慎重になりすぎて一歩を踏み出せずにいる人に「まずは小さな挑戦をしてみて」って背中を押してくれるようなカードだから、失敗を恐れるよりも行動することで見えてくる景色を楽しむことが大切だよ。正位置なら「自由」「冒険心」「新しいスタート」。たとえば新しい環境や習いごとに飛び込むのも良いと思う。逆位置だったら「無計画さ」「準備不足」「場当たり的な行動」みたいな意味かな。でも逆位置だからといって必ずしも悪いわけじゃなくて、「少し立ち止まって計画を練ってから進もう」っていうようなアドバイスとして受け取ることができるよね。愚者のカードは未来がまだ真っ白なキャンバスであることを教えてくれていると思うよ。だからこそ「どんな絵を描くか」はきみ次第。怖さよりもワクワクを選んで歩き出すとき、そこには思いがけない幸運や出会いが待っているはず。愚者は「未来は無限に広がっている」っていう勇気を与えてくれるカードだと思うよ。