タロット解説：月（The Moon）

タロットカードの大アルカナ「月（The Moon）」は、幻想や不安、潜在意識を象徴するカードで、伝統的な絵柄では夜空に大きな月が浮かび、そこから光が地上に降り注ぐ様子が描かれています。地上には二匹の犬と狼が月に向かって吠え、手前にはザリガニが水辺から這い上がろうとしています。奥には塔が二つ建ち、現実と幻想の境界を示しています。このカードは「無意識」「幻想」「直感」を象徴しており、物事がはっきりと見えにくい状況を表しています。番号は「18」。1＋8＝9となり、隠者のカードとつながりを持ちます。隠者が内なる真実を探す姿だとすれば、月は「不確かな中で直感を頼りに進むこと」を意味します。月のカードは「見えないものに向き合う勇気」を私たちに問いかけているのです。一般的な解釈として、月は「迷い」「不安」「幻想」「直感」を意味します。恋愛では、相手の気持ちが分かりにくかったり、曖昧な関係に悩む状況を示します。仕事では、情報が不足していたり、誤解や錯覚に注意が必要なタイミングです。ポジティブな側面では「直感力」「潜在意識とのつながり」「想像力」を表し、ネガティブな側面では「不安」「疑念」「混乱」を意味します。月のカードは「見えないものに惑わされず、直感を信じること」の重要さを伝えているのです。

月のカードを引いたときは「不安を恐れず、自分の直感を信じてみて」っていうメッセージになるよ。恋愛や対人面では、相手の本音が分からず不安になるかもしれないけれど、相手を試したり無理に答えを求めるよりも心を落ち着けて関係を観察することが大切になってくるよ。仕事や日常生活では、情報不足や誤解に注意が必要。はっきりしない状況に焦って行動するよりも、一度立ち止まって直感や経験に耳を傾けると良い判断ができると思うよ。正位置では「直感」「潜在意識とのつながり」「隠された真実」を意味するから、目に見えないサインやひらめきに従うことで迷いから抜け出せそう。逆位置では「誤解」「不安の増大」「混乱」を意味するから、恋愛では相手を疑いすぎて自分を苦しめたり、仕事では情報不足から誤った判断を下す可能性があるよ。その場合は「時間をかけて明らかになることを待つ」姿勢が大切になってくるよ。月のカードは「曖昧さや不安もまた人生の一部」っていうメッセージも持っているから、霧の中を進むように見通しが悪いときこそ、心の奥から湧いてくる直感がきみを導いてくれるはず。夜が明ければ必ず太陽が昇るように、不安の先には新しい光が待っているから、安心して自分の感覚を信じて進んでいくようにしてみてね。